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2024.03.06 日本玩具博物館

大阪出張の合間に、姫路市郊外にある日本玩具博物館を訪れました。姫路駅からローカル線に乗り15分で香呂駅に着き、そこから徒歩15分ぐらいかかります。日本国内だけでなく世界中の玩具を収蔵・展示している私立博物館で、郷土玩具や民族玩具好きには聖地として知られています。所蔵数はなんと約9万点!常設展示のものだけではなく、季節やイベントに合わせた特別展や企画展を開催しています。今回は念願の初訪問となりました。




白壁土蔵造りの6棟からなる博物館で、建物全体にとっても趣があります。入口の可愛いこと!細部までこだわりがある、とっても素敵なデザインです。



こちらはメインの1号館の内部です。一気に玩具の世界に入り込みます。日本の玩具の中で個人的に気になったのは、近代玩具よりやはり郷土玩具で、その中でも和紙を使った張子玩具は特に気になりました。モチーフは似ているのですが、作られた地方や郷土の特色がデザインによく出ています。かっちりよくできている作品より、少しとぼけたゆる〜い感じの作品の方が好きかな。





4号館の2階に展示されている世界の民族玩具コレクションには目を奪われました。北欧やおもちゃ大国のドイツの玩具は、シンプルながら完成度が非常に高く、作品というより量産ができる製品となっています。手工芸から工場生産となることで、土着的なユニークさは無くなるのですが、逆に洗練さや普遍的な感じがぐっと出てきますね。




南米やアフリカ、アジアの玩具は、洗練さとは無縁で、ローカルパワー満点のデザインが最高でした。郷土玩具や民族玩具は、本当にそれぞれの地域・文化・生活などに根ざしているのがよく分かります。




本当に見応えがある展示ばかりで、たくさん刺激を受けた貴重な機会となりました。毎年恒例の冬のクリスマス特別展はお薦めですよとスタッフの方に教えて頂きました。またの再訪が待ちきれません。

玩具はやっぱりいいですね。こうやって俯瞰して見ると、本当に奥が深い世界です。以前から計画中の、小川町の和紙を使った玩具のデザインを本腰を入れて進めようと誓いながら帰路につきました。


日本玩具博物館




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